たかのぶろぐ

独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である。

草稿.81

 

歳を重ねることへの怖さがある、それは自制が効かなくなる怖さであり、客観的に自分を見ることが難しくなる、世間を忘れる怖さでもある、また孤独が笑い事で済まされない、孤独が許されないことへの怯えでもある、若者の孤独は人生の過渡期として誰もが経験しうるものとして許され受け入れられている(ような気がする)、それはそれで様になる、しかし中年以降の孤独は許されない、世間から抹殺された状態で確かに存在する、世間はそれを認知しない、歳を重ねることに怯えている、醜態を晒す前に死にたいと思う、いつかそうなる可能性があるというだけで絶望する

接客に因縁をつける人、レジで説教を垂れる人、看護師へのセクハラで訴えられる人、電車で奇声を上げる人、主に中年以降の男性、人格破綻者にしか見えないが、彼らだって昔から狂っていたわけでない、真面目に働き勤め上げた人もいるでしょう、家庭を持って立派に子を育て上げた人もいるでしょう、親の介護に身を削った人いるでしょう、人はいつ狂うのか、何をきっかけに狂うのか、狂いたくはない、狂う前に死にたいと思う

 

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